Romin Days

32歳♀ クリエイティブ職。仕事・インテリア・美容・TIPS etc

【デザインのプロが伝授】素人でも見やすく美しい資料を作る3つのコツ

会社では、他部署で制作されたパワポの資料や印刷物のデザインをチェックして、デザインやブランディングの視点からアドバイスをする仕事もしています。そんなデザインの仕事に携わる私が、見やすく美しい資料を作るために、常に心がけている3つのコツをお伝えします。

デザインってセンスなんでしょ?とよく言われますが、全くそんなことはありません。バランスの感覚は経験によって少しずつ培われるものであって、生まれ持ったものでも、特殊な技術でもありません。このコツさえ意識していれば、バランス感覚が磨かれていき、資料が見違えるほど見やすく、美しくなりますよ!ぜひお試しを。

 

目次:【デザインのプロが伝授】素人でも見やすく美しい資料を作る3つのコツ

 

資料デザインのポイント
その1「揃える」

あらゆるデザインのもっとも基本となることは「揃える」ことです。資料は情報を伝えるために作るものです。揃うべきところが揃っていななど、見た目の部分で伝えたいこと以外のノイズがあると、本来伝えるべき情報が伝わらなくなったり、ゴチャゴチャした印象を与えることになります。

例えば文章の行頭の文字をきれいにそろえたり、項目と項目の間の余白の広さを揃えたり。見出しの文字の色や大きさを揃えたり。あらゆるものをしっかりと「揃える」作業をすることによって、ノイズを取り払い、シンプルに整然と見せることができます。

 

資料デザインのポイント
その2「無駄な装飾をなくし余白で表現」

初心者にありがちなのが、いろいろな文字や図表やグラフにいろいろな色をつけたり、個性の強すぎるフォントを使ったりすること。やたらグルグル回るようなアニメーション効果を使ってみたり、画像や文字に影をつけてみたり…しかもその装飾はとくに意味のない自己満足であることも多いです😅

多すぎる装飾によって、伝えたい内容よりも装飾そのものに目がいってしまうため、全体に散らかった印象を与え、内容も伝わりにくくなってしまいます。

 

上手なデザイナーほど余白の使い方がうまい

上手なデザイナーは無駄な装飾ではなく、文字と余白だけで表現ができます(できないデザイナーはヘタクソです笑)。

資料やパワポのスライドの上下左右には十分な余白がありますか?項目と項目の間にはしっかりと余白がとられていますか?情報のブロックを意識して、その間にしっかりと余白がありますか?

こういったことを意識して余白をとるだけで、ぐっと洗練された印象になります。

 

余白のあるデザインは余裕のある印象を与えます。例えば、激安スーパーのチラシは余白がほとんどなく、びっしりと情報で埋め尽くされてますよね?紙面の隅々まで無駄にせずにとことん使い切ってやろう、という貧乏くささを感じます。

それに対して高級ブランドのジュエリーのカタログにはたっぷりと余白があります。何だったら何の意味もない真っ白なページもあったり😄 真っ白なページにお金をかけられるその余裕たっぷりのところが贅沢だな〜〜。優雅だな〜〜という印象につながるわけです。

安いチラシが悪いということではありませんが、余白にはそれだけの高級感、洗練された印象を与える効果があるといえます。

 

中級者でもありがちな線や囲みの多用はNG

割とありがちなのが、ごちゃごちゃしてきたなーと思ったら、とりあえず罫線で区切ったり情報を四角で囲んでしまうこと。すっきり見せるためにと使っている区切りの線や囲みなのでしょうが、多すぎることでかえってゴチャゴチャした印象を与えます。囲みの中の囲みとかは最悪です(よく見かける)。

上手なデザイナーは極力無駄な装飾(色、かたち、線など)を使わずに、シンプルに文字と余白だけで表現していき、必要な部分にだけ線や色を使います。

区切り線に頼ることなく情報の切れ目がわかるように見せるためには、適切な量の余白が必要です。そして余白を使うためには、1つのページにあまり多くの情報を詰め込みすぎないことが重要です。

 

資料デザインのポイント
その3「メリハリ」

その1で「揃える」ことの大切さをお伝えしましたが、逆に「揃えない」部分についてはしっかりと差をつけることが大事です。差がないのに微妙に違う…、というのはなんとなく心もとなく、ボンヤリとした印象を与えるのでよろしくありません。揃えるべきところはビシッと揃える!ずらすところはしっかりずらす!このメリハリが大事なのです。

文字の大きさを揃えないのであれば、文字の大小の差がはっきりとわかるくらいに文字の大きさに差をつけます。赤い色を使うなら似たような赤を2色使うのではなく、きっちり一つの色に揃えるか、メリハリをつけて違う色だとわかる2色を使いましょう。

 

 

最後に

いかがだったでしょうか?グラフィックデザイナーを経験した私が思う、見やすくて美しい資料づくりの3つのポイントをお伝えしました。

 

1.揃える

2.無駄な装飾をなくし余白で表現

3.メリハリ

 

この3つが、デザインのもっとも基本的なスキルだと思うのです。そして、この3つのポイントはあらゆるデザインに応用できます。

多くの会社員は毎日の仕事で何かしらの資料作りをしなければならない方が多いと思います。ぱっと見の見た目が良いだけでもプレゼンや提案がうまくいく確率がぐっと上がってお得なんです👍

みなさまに役に立つ情報であることを願っております❗️